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2009年9月13日 (日)

北千住まで行くんじゃ? ~高円宮杯GL#2 桐光vsセレッソ、愛媛vs磐田

高円宮杯グループリーグ第2戦。今日はひたちなかでラウンド16のスカウティングを(笑)

■高円宮杯GL#2 桐光vsセレッソ

今年の桐光はクラブユースと対戦する時はフラットの4-4-2で、自陣に入ってくる選手を2ラインでしっかりと網にかけ、ボールを奪うと前線へ一気にロングボール、FWが体を張って落とし手数をかけずにシュート、というスタイルを貫いている。これは主導権を握られる相手の場合かなり有効で、プリンスリーグでは数々のクラブユースをこの戦略で倒してきた。今日の対戦相手は夏の全クラを制したセレッソ。もちろんクラブユースだが、関東プリンスで対戦したクラブユースとは一味違う守備力が光るチーム。セレッソが攻撃的に出れば桐光の罠にはまるだろうし、かといってセレッソが桐光以上に守備重視になる展開も想像しにくい。個人的にどんな試合になるのか”ある意味”楽しみな一戦だった。

前半開始12分で桐光の坂本が腕?を痛め田口に変わるというアクシデントが発生。交代で入った田口もフェースガード着用で試合にのぞむ。坂本にしろ、田口にしろ、ロングボールの競り合いで体を張らなければいけない桐光長身FWの宿命か。こんな早い時間での交代はシナリオにはなかっただろうが、試合は桐光のシナリオ通りの展開。セレッソが仕掛けてくれば人数をかけてボールを奪い、前線の田口に向けてロングボール。前線に出せなくても自陣で繋ぐことはせず、大きなクリアでリスクを最小化する。桐光の戦い方は徹底している。

そして迎えた後半18分。高い位置でボールを受けた菅原が相手選手2人に囲まれつつもスルーパス。それに田口が追いつき、DF陣の一瞬の隙をついた鋭いシュート。ゴールネットが揺れる。まさに桐光のシナリオ通り。後はこの1点を守りきるだけ。

セレッソとしては杉本を前線に出して攻撃力をアップしたいところだが、扇原は不在。高さのある田口に競り勝てるDFは他におらず、杉本はDFラインから離れられない。坂手、杉本、夛田の3バックで道上を高い位置に上げて反撃を試みるも、桐光の堅い守備を打ち破ることは出来ない。後半37分のセレッソのビッグチャンスもGK峰がナイスセーブ。そして試合終了。”桐光サッカー”がクラブユース王者をも打ち破った。

桐光の対クラブユース戦略については批判する向きも多い。”あんなサッカーで選手は楽しいのか” ”育成年代で放り込みサッカーばかりやっていて何になる” 確かに、見ている方もリーガを見ているような楽しみ方ができないのは事実だ。だが、と思う。ここ最近のあらゆる年代の代表が世界の舞台で碌な成績をあげられていないのは、”うまい中盤”ばかり揃えているからではないか。フィジカルで負けるから極力1-1は避けて華麗なパスワークとテクニックでボールを支配するのだ-日本のそんな理想がアジアですら通用しないことはもはや明白ではないか。どれだけ中盤でボールを回せても得点は奪えない。今、育てるべきなのは協会の指導に沿った規格化・平均化された選手ではなく、個で通用する異形の選手だ。そんなことがそもそも出来るかどうかはわからないが、少なくとも今までのやりかたのままでは駄目だ-佐熊監督はそんなことを考えているのではないか。日本を代表する”うまい中盤”である中村俊輔を輩出した桐光学園の今年の戦いぶりには考えさせられることが多い。

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<桐光スタメン>
______坂本颯(11)__菅原慶人(9)________

菅能将也(8)_篠崎拓也(7)_高溝竜稀(6)_西川聡一郎(10)

平野修(3)__福森晃斗(5)__砂川翔(4)__新井翔悟(2)

___________峯達也(1)___________

<セレッソスタメン>
______永井龍(9)___坂口豪(18)_______

細見諒(8)________________夛田凌輔(6)

______秋山大地(27)__宮田大輔(4)______

道上隼人(11)_杉本健勇(7)_成田雅治(3)_坂手優雅(28)

___________一森純(1)___________

交代:
 前半12分 桐光:坂本颯(11)→田口広也(13)
 前半21分 大阪:成田雅治(3)→野口直人(14)
 後半12分 大阪:坂口豪(18)→風間ワグネルケンジ(20)
 後半27分 桐光:西川聡一郎(10)→岩浪晃大(14)
 後半35分 大阪:野口直人(14)→高橋直大(10)
 後半39分 桐光:菅原慶人(9)→館坂信也(16)

得点
 後半18分 桐光:田口広也(13)

■高円宮杯GL#2 磐田vs愛媛

続いて、今シーズン初の愛媛ユース。

立ち上がり早々、近藤がドリブルで仕掛ける。シュートは小川に弾かれるも、なかなかいい立ち上がり。と思いきや、前半のシュートはこの1本。前半8分に上村からのパスを受けた海田が愛媛DF陣を引き付け、並走する山下へパス。山下は難なく決める。愛媛のDFラインはかなり浅く、両サイドバックの裏を狙われるシーンが目立つ。特に磐田の清水(ややこしい:P)は俊足で、危険な位置までボールを再三持ち込まれた。守備に多くの時間を費やした愛媛だったが、前半は何とか1失点でしのぐ。

後半の愛媛はボランチの黒瀬に代わり野本が出場。キックオフ早々に磐田のロングシュートがクロスバーを叩きひやり。その直後、愛媛も野本が前へのディフェンスからボールを奪いそのままドリブルであがりスルーパス。金村のシュートはDFに当たってゴールにはならなかったものの、愛媛はCKのチャンス。右からのCKはクリアされ、今度は左からのCK。近藤のCKをPA内で岡本が折り返し(?)、ゴール前の密集の外から金村がグランダーのシュート。GKの脇を抜けでネットが揺れた。

これで愛媛に火がつく。前半7分には藤がGKと1-1のビッグチャンス。これは間一髪のところで竹田にブロックされてしまう。前半9分には、DFラインからのロングパスに岡本が抜け出す。これもPA外まで出てきたGK大杉にすんでのところでクリアされる。こぼれ球を再び愛媛が拾い、今度は小原がPA外からの思い切ったシュート。これがPA内にいた金村にあたりコースが変わってゴール。場内アナウンスでは小原のゴールとアナウンスされたが、公式記録では金村のゴールとなっている。当たったのではなく金村がコースを変えたという判断なのだろう。まぁ、そんな事はささいな違いに過ぎず、逆転弾に愛媛ベンチ前では選手、スタッフ入り乱れての大喜び。みんないい笑顔だ。愛媛サポのWe are EHIMEが場内に響き渡る。

喜びもつかの間。というのは、愛媛のお家芸(苦笑) 直後のCKを永井に頭で決められ、たちまち同点に追いつかれる。今まではこれでしゅんとなることが多かったが、今日は違った。同点にもめげずアグレッシブに磐田ゴールに迫る。後半15分には岡本のパスに反応した藤のシュート。これはゴール左にそれる。後半23分には近藤が勢いに乗ったドリブル突破からミドルシュート。これはゴール上にそれる。後半32分には愛媛ゴール前で磐田にFKが与えられるも、上村のFKはGK佐々木が弾く。

残り時間が少なくなるが、愛媛の足は止まらない。磐田のプレスが弱まった分、逆に息のあったコンビネーションから攻撃を組み立てるシーンも多くなる。ダイレクトパスがぴたりと何本もつながる様子はこれぞ(良いほうの:)愛媛。最後まで攻め続けたが、相手GKの好セーブもあり追加点は奪えないまま2-2で試合は終了。

何回かあったチャンスを決めていれば勝ち点3を得てもおかしくない試合だったが、勝ち点1を得て次の桐光戦が消化試合にならなかったのは大きい。しかも、次の試合、桐光に勝って、焼津総合で磐田がセレッソに勝てば愛媛は2位でグループ突破が決まり、ラウンド16の対戦相手はマリノス!2005年の大垣フェス以来(多分)の対戦が実現する。何としても次節は愛媛と磐田に頑張ってもらいたい。桐光のOB君たち、ゴメンね(笑)

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<愛媛スタメン>
_____金村賢志郎(19)___岡本剛史(9)______

近藤貫太(22)_______________藤直也(15)

_______黒瀬義隆(23)__岡原健吾(6)______

渡辺健太郎(8)_福岡知晃(10)_田村健太(17)_小原勇人(3)

___________佐々木翔平(1)__________

<磐田スタメン>
______山下純輝(9)__海田佳祐(7)______

内田恭平(19)_____________清水貴文(15)

______高山皓旦(20)__上村岬(10)______

竹田清恭(13)_永井鷹也(3)_伊村拓浩(4)_小川大貴(5)

___________大杉崇仁(1)_________

交代:
 後半00分 愛媛:黒瀬義隆(23)→野本隆志(7)
 後半13分 磐田:清水貴文(15)→鈴木智久(28)
 後半23分 愛媛:金村賢志郎(19)→平田翔也(14)
 後半25分 磐田:内田恭平(19)→塚田玄徳(18)
 後半39分 愛媛:藤直也(15)→城村洸介(18)

得点:
 前半08分 磐田:山下純輝(9)
 後半02分 愛媛:金村賢志郎(19)
 後半09分 愛媛:金村賢志郎(19)
 後半11分 磐田:永井鷹也(3)

帰りは愛媛サポのWさんの車で佐貫まで送っていただいた。ありがとう、Wさん。

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コメント

いつも愛媛FCユースを応援して頂きありがとうございます。関東での試合は遠方すぎて応援に行くことができません。このHPを拝見すると試合内容が目に浮び、とても助かります。今後とも愛媛FCをごひいきにお願いします。

投稿: ぽんかん | 2009年9月17日 (木) 12時02分

>ぽんかんさん
こんにちは。コメントありがとうございます。
今年初めて見る愛媛ユースでしたが、楽しい展開で次につながり
よかったです。次も応援に行くつもりですのでお楽しみに。

P.S.ご連絡頂ければオリジナルをお送りしますよ。

投稿: うれ@管理人 | 2009年9月17日 (木) 12時04分

>ドーハ鯛さん
お久しぶりです。
相変わらずインターナショナルな観戦暦ですね!
この間のプレーオフはバーレーンの最後のゴールをyoutubeで見ましたが、
両チームの対照的な姿が印象に残りました。現地だとさぞ盛り上がったことでしょうね。
最近こういう熱い思いをしていないので、日本代表で同じような思いが出来ればいいのですが。

今週末はいよいよ桐光と愛媛の戦い。ドーハ鯛さんはどちらの応援でしょうか?

投稿: うれ@管理人 | 2009年9月17日 (木) 12時14分

携帯からでも書き込めるのかな?
私もいつも愛媛の下部組織と年代別代表と会議議事録?を見させていただいてます。
天皇杯の県予選のときに岡本君が怪我の影響があるみたいな話があったのですが、フルパワー(笑)でやってるのでしょうか?
毎年結果だけを追ってるかんじだったのですが、今週末はどうなるのかすごく磐田戦の結果がわかってからドキドキしてます。
結果もですがレポート楽しみにしてます。

投稿: bahn | 2009年9月17日 (木) 23時29分

bahnさん、こんにちは。

岡本は特に怪我を無理してという感じはなかったです。
来週は得点を期待したいですね。
いいレポートができるよう頑張りますので、愛媛の選手達にも
いい試合を見せてほしいと思います。

携帯からでも大丈夫ですので、これからもよろしくお願いします。

投稿: うれ@管理人 | 2009年9月17日 (木) 23時51分

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