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2010年1月 3日 (日)

三豊は観音寺と善通寺の間 ~高校サッカー3回戦 境vs神村、藤枝明誠vs岐阜工

新年、明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

引きこもりの2日間を経て(笑)、初サッカーは駒沢で高校サッカー。

■第88回 全国高等学校サッカー選手権大会 3回戦 境vs神村学園

昨日の2回戦で10-2という大差で中京大中京を破った神村学園。去年2月の南九州食い倒れの旅でちら見した時もなかなか楽しいサッカーをしていると思った記憶がある。サポ仲間からの評判も上々で、「薩摩版セクシーフットボール」に期待が高まる。対する境もちょっとしたご縁から気になるチーム。

キックオフしていつものようにメモを取ろうとして境のフォーメーションに悩んだ。これは一体どういうフォーメーションだ?よくよく見ると、境は神村学園の2トップと両サイドハーフにマンツーマンでつく。加藤が小谷、山西が黄、岡崎が大山、片倉が福野という具合。フォーメーション図ではDFラインの上に便宜的に4人並べたがもちろん固定したポジションではなく、自陣では神村の選手を追ってあちこち移動する。1回戦の東北高校も2トップをマンツーマンでマークしていたが、それを超える徹底ぶり。マイボールにすると、前線の4人で素早い攻撃を仕掛ける。1年生ながら9番を背負う松川は、堂々としたプレイで印象に残った。

前半、神村は境のマンツーマンによる徹底した守備に完全に押さえ込まれた。前半の神村のシュートはゼロ。逆に境は開始早々の藤田の2本のシュートや、前半23分に松川がドリブルでGKをかわし、すんでのところで神村の必死の守備にブロックされる場面もあり、決して守備だけでないところを見せた。

後半に入り神村が積極的にシュートを打つようになる。後半3分には不意をつくミドル。境GK倉が後ろにこぼし、あわやゴールかと思われたが難を逃れた。後半5分、8分には神村のドリブル小僧小谷が連続でシュート。後半8分のシュートは1-2から至近距離でのシュート。これは倉がナイスセーブで防ぐ。ゴールにはならなかったが小谷のドリブルは見ている人をひきつけるものがある。神村は後半15分に福野に代え村尾を投入。もちろん境はこの村尾もしっかりマンマーク、していたはずだが、途中交代から5分後、黄からのヒールパスを受けた村尾がドリブルで内に切れ込み、詰める境DF陣をものともせずシュート。観客席からはコースはないように思えたが、これが見事に決まる。やはりシュートは打たなければ入らない。

プランが崩れた境。ゴールを奪うために攻撃色を強める。失点直後に守山がGKと接触しつつもシュート。これは神村DFにブロックされる。さらに後半25分には左クロスを田中福彦がヘディング。山なりの嫌なコースに飛ぶが神村GK吉満がキャッチ。一方、苦しみつつ1点を奪った神村はさらに攻撃的に出る。セクシーなドリブルとトリッキーなパス全開で境ゴールに迫る。見ているものをわくわくさせる攻撃が続く。しかし「薩摩版セクシーフットボール」は前半同様、境ががっちりブロックし追加点を許さない。ようやく神村がロスタイムにあげた追加点はセットプレイからのもの(岡崎のCKを田中祐太郎がヘディング)だった。苦しみつつも神村学園が難敵境を下した。

リアリズムかファンタジーか。クラブユースばかり見ていてはあまりお目にかかれない異色の2チームの対戦。境のリアリズム・ディフェンスを神村のファンタジー・オフェンスがどう攻略するのか。それとも攻略できないのか。境の徹底した守備戦術には批判的な人もいるかもしれないが、多様性が全体の質の向上には欠かせないというのが持論の筆者にとっては、非常に興味深い試合だった。新年の一番最初にこのような試合を見せてくれた両チームには感謝したい。

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<境スタメン>
__________松川智哉(9)___________

藤田勇気(13)____田中福彦(10)____守山眞吾(12)

加藤裕朗(8)_山西理輝努(5)_岡崎克也(4)_片倉義貴(2)

_______浅田龍太朗(6)_景山慎太郎(3)______

____________倉凌太(15)__________

<神村学園スタメン>
______大山直哉(12)____黄順旻(10)________

福野あさと(7)_________________小谷健悟(14)

________大楠恭平(6)___永江拓弥(4)_______

松山周平(13)_大久保正千栄(5)_田中祐太郎(15)_前鶴祥太(8)

____________吉満大介(1)____________

交代:
 後半15分 神村:福野あさと(7)→村尾将平(18)
 後半32分 境高:守山眞吾(12)→原拓也(11)

得点:
 後半20分 神村:村尾将平(18)
 後半39分 神村:田中祐太郎(15)

■第88回 全国高等学校サッカー選手権大会 3回戦 藤枝明誠vs岐阜工

続く2戦目は、東海プリンス1部の藤枝明誠とプリンス2部の岐阜工との対戦。岐阜工といえば何といって大垣フェスティバル。レンタサイクルで回ったなぁ・・・ 芭蕉の奥の細道の結びの地だったけ。うまトロダンマクが破れたのも大垣だ。駅前通りのブラジル商店はまだあるんだろうか。何だか懐かしい。あっ、でも岐阜工は羽島郡だから大垣市じゃないのか(笑) 話がずれた。

所属するリーグは違うものの、両校にさして力の差はないように思われた。前半は均衡した展開で、公式記録では両チーム4本づつシュートを打った事になっているが、前半37分に岐阜工内木の決定的なシーンを藤枝明誠GKの甲斐が弾いた事ぐらいしか得点の匂いが感じられなかった。

後半4分に辻の右CKをゴール前で増田がドンピシャで合わて藤枝明誠が先制するも、試合は相変わらず決定機の乏しい展開。残り時間10分ほどになって、ようやく岐阜工が勢いを増す。1点ビハインドにパワープレイで藤枝明誠ゴールに迫る岐阜工。必死で守る藤枝明誠。岐阜工の波状攻撃に見ている方もようやく試合に共鳴できるようになる。しかし、藤枝明誠が虎の子の1点を守りきり準々決勝に駒を進めた。

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<藤枝明誠スタメン>
_________安東大介(11)__________

鈴木周太(9)____大山和早(15)____飯塚祐樹(13)

______辻俊行(6)___原口祐次郎(7)_____

八木勇輔(4)_藤原賢土(5)_増田浩史(3)_山本真也(2)

__________甲斐透真(1)__________

<岐阜工スタメン>
______内木健智(14)___長井友弥(11)______

藤掛翔成(9)_志津野誠司(8)_名和貴大(7)__堀江敏史(6)

___________栗田真吾(10)___________

____山崎貴雅(5)__本田拓也(3)__福川和宏(2)___

___________山田健太(1)___________

交代:
 後半25分 岐阜:長井友弥(11)→赤石沢克彦(4)
 後半33分 岐阜:内木健智(14)→林本有司(13)

得点:
 後半04分 藤枝:増田浩史(3)

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