開幕を目前に、ひと足お先に日産スタジアムでサッカー観戦。
低学年、高学年が揃って最終日に駒を進めてくれたので、応援する方も「生まれながらのトリコロール」ダンマクを出す。ちょっと出遅れてしまって中央の目立つ所に張れなかったのは失敗。
■第36回 神奈川県少年サッカー選手権 低学年中央大会三位決定戦 さぎぬまSCvsFCカルパ
最初は低学年の部の三位決定戦。両チームの選手が入場し、まずはお互いに握手。「よろしくお願いしま~す」と握手をする度に、一回一回、元気に大きな声を出していたのはどっちのチームだったろう。気持ちがいいシーンだった。
立ち上がりは互角の展開ながら、徐々にカルパがさぎぬま陣内に攻め込むシーンが増える。カルパの一番の武器は大柄なFWの99番君。迫力あるドリブルからシュートを放つ。さぎぬまもよく対応していたが、前半終了直前に左サイドからドリブルでPA内に入ってきた99番君の強烈なシュートを跳ね返しきれず失点。
後半2分。さぎぬまが、カウンターからカルパ陣内に攻め入り、PA内でファールを受けPKをゲット。同点に追いつく絶好の機会だったが、無常にもPKはGKの正面に飛び得点にはならない。しかし、後半7分にボールを奪ってやや距離のあるところから思い切ってシュート。低い弾道のボールはGKが正面でキャッチ。と思いきや、GKの足の間をすり抜けてゴールイン。思わぬゴールでさぎぬまが追いつく。やっぱり、シュートは打たなきゃ入らない。同点に追いつかれてしまったカルパだったが、2分後に浮き球のシュートで再びリードを奪う。その後もカルパが攻撃の手を緩めず、3位入賞を果たした。
■第36回 神奈川県少年サッカー選手権 高学年中央大会三位決定戦 湘南vsみなとみらいU-12
続いて、高学年の部の三位決定戦。みなとみらいの対戦相手は湘南。現5年生の代を最後にジュニアチームが廃止されることが決まっており、湘南の選手たちにとっては、特別な思い入れがあるのだろう。局面局面での寄せが早く、みなとみらいはボールを持ってもなかなか前を向かせてもらえず、思うように攻撃が作れない。湘南はボールを奪うと、みなとみらいの高いDFラインの裏を狙う。快足2トップにみなとみらいの守備陣は苦労した。一対一で振り切られるシーンもあったが、GK岩崎君が必死のセーブを見せる。試合が動いたのは前半13分。湘南にCKを押し込まれてしまった。
1点を追うみなとみらいは、後半頭から小野君、水谷君を投入。序盤の湘南の猛攻をなんとか凌ぐと、徐々に自分たちの攻撃のリズムを取り戻す。前半は慎重に回しすぎてゴールが遠かったが、後半は小野君の左サイドからの突破などゴール前でのチャレンジも増え、徐々にいいリズムでボールがつながるようになる。後半8分には井形君のクロスをゴール前フリーの蛭田君がシュート。残念ながらこれはGK正面。その直後には酒井君のクロスを水谷君がヘッド。これも相手選手に弾かれる。後半18分には日高君が高い位置で粘りシュート。決定的だったが相手DFにクリアされてしまう。終了間際には小野君の左クロスを井形君がヘッド。これもGKがキャッチ。どうしても1点が奪えないまま、ホイッスル。みなとみらいにとっては残念な結果に終わった。

<スタメン>
____山本真輝___蛭田悠弥_____
山下侑真____________曽木友樹
_____酒井健___井形遥人_____
青木天良_小泉潤弥_白井達也_日高クリスチャン
________岩崎波留________
交代:
後半00分 山下侑真、山本真輝→小野湧太、水谷峻
得点:
前半13分 (湘南)
■第36回 神奈川県少年サッカー選手権 低学年中央大会決勝 みなとみらいU-10vs追浜U-10
三位決定戦が終わり、続いて決勝。試合前には大型モニターで選手紹介が行われ、入場時にはアンセムが流れる。選手たちを率いるのはマリノスケ。本格的なオープニングだ。
低学年の部決勝はマリノスダービー。出場しない選手たちが最前列で応援するのを見ていた他チームの選手たちからは、どっちもマリノスとツッコミが入る(笑)
追浜がホームユニ、みなとみらいがアウェイユニでキックオフ。序盤は両チームともシュートまで持ち込めない拮抗した戦いが続く。最初のチャンスはみなとみらい。前半11分、追浜のクリアミスに詰めるが、追浜GK岩澤君がいい飛び出しでピンチの芽を摘む。前半16分にはみなとみらい山田君のクロスを柴田君がシュート。これもGK岩澤君が止める。さらに前半17分にはハイボールが追浜DFの背後にこぼれたのを川崎君が拾ってシュート。これはゴール左にそれる。ピンチばかりで決定的なチャンスのなかった追浜だが、前半18分にCKのチャンス。櫻井君のCKを柴崎君がヘディング。これはゴール左にそれる。すぐその後にも柴崎君のシュート。みなとみらいの選手が跳ね返すが、そのボールが櫻井君の前にこぼれる。櫻井君は遠目から思い切ってシュート。これが見事に決まり、追浜が先制。
後半立ち上がりはみなとみらいのペース。ところが、2点目はまたもや追浜。後半7分に、みなとみらいの一瞬の隙をついて魚住君がゴールネットを揺らす。さらに後半10分には櫻井君からの右クロスを魚住君がダイレクトで合わせる見事なゴールを決める。何とか点差を縮めたいみなとみらいだったが、決定的なシーンを作る事はできず、チャンスを確実にものにした追浜が8年ぶり3度目の優勝を飾った。ちなみに、前回優勝した追浜U-10は全クラU-15、高円宮杯U-18を制覇したユース2009の世代。
敗れたとはいえ、みなとみらいも追浜の戸塚監督が「実力はあちらが上」というように、勝敗が逆でもおかしくないサッカーを見せてくれた。ただ点を取ってやろうという意識でやや追浜の方が上だったかもしれない。今のうちから、うまいサッカーをする必要はない。がむしゃらにゴールを目指そう!
<みなとみらいスタメン>
_____堀研太___川崎柊音____
柴田晋太朗__________鈴木風雅
____山田康太__石井明日真____
山口玲有_川野裕大_今井海斗_中村太士
________美咲壮哉_______
<追浜スタメン>
______魚住拓海_______
深町郁太___櫻井功大___柴崎耀
____西田直也_安松元気____
小森栄志_伊藤輝_鎌田祥矢_清橋央
_______岩澤桐人______
交代:
後半09分 MM:川崎柊音、鈴木風雅→藤井夏輝、佐々木俊樹
得点:
前半18分 追浜:櫻井功大
後半07分 追浜:魚住拓海
後半10分 追浜:魚住拓海
■第36回 神奈川県少年サッカー選手権 高学年中央大会決勝 追浜U-12vs川崎
マリノスダービーの後は高学年の決勝。追浜が全少予選で0-4で敗れた川崎と再度相まみえる。
立ち上がりからお互い激しい攻め合い。まずは開始1分にDFライン裏に抜け出した松崎君のシュート。これは川崎GKの渡辺君がキャッチ。前半6分、9分には川崎の反撃。長谷川君のミドルは追浜GK指崎君がしっかりとセーブ。岸君が粘ってキープしたボールを瀬川君がシュート。これはゴール右にそれる。前半11分、今度は追浜にCKのチャンス。セットプレイは追浜の強力な得点源になっているだけに、見ている方も期待が高まる。古賀君のCKはゴール前の高木君にぴったり合う。入った!と思ったら、ゴール前で張っていた瀬川君がヘディングクリア。直後、川崎がカウンターから岸君のシュート。指崎君が素晴らしい反応でクリアする。決勝にふさわしい息詰まる攻防が続く。前半18分。小柄な君島君が相手からボールを奪うと、DFライン裏を狙ったパス。これに遠藤君が反応し、ドリブルで抜け出す。川崎GKの渡辺君が前に出てくるがこれをかわしてシュート。ボールは無人のゴールに向かって転がる。今度こそ決まった!と思いきや、シュートの勢いがやや弱く、必死で戻る武田君にクリアされてしまう。再三の好機をどちらも決めきれず、前半はスコアレスのまま終了。
後半は川崎のペース。後半3分には追浜ゴール前で川崎にFKのチャンス。長谷川君の低いFKは壁の下を通り抜け、ゴール前の密集へ。ボールはわずかにゴールをそれ、追浜は難を逃れる。その後も川崎の攻撃をよく凌いでいた追浜だったが、後半9分、先程のFKと同じような位置で川崎にFKを与えてしまう。キッカー長谷川君は今度はゴール左上を狙う。1本目の地を這うFKが影響したか、指崎君は反応できず、川崎に先制を許した。1点を追う追浜は、桜井君に代わってCB春木君を投入し、中嶋君を一列上げて攻撃力をアップ。後半16分には、追浜に待望のCKのチャンスがやってくる。しかし、これは得点に結びつけることができない。川崎高君の強烈なシュートを浴びながらも、追浜も反撃のチャンスを狙ったが同点に追いつくことができないままタイムアップ。
残念ながら全少のリベンジを果たす事はできなかったが、あの頃に比べると力の差は明らかに縮まった。勝敗を分けたのは決めるべき時にきっちり決めたかどうか。ほんの小さな差だと思う。しかし、そのちょっとの差を埋めるのが大変なのもまた事実。この悔しさを忘れずにこれからも頑張って練習しよう!
<追浜スタメン>
________遠藤翼________
松崎伶惟____君島克佳___桜井玲二
_____古賀勇人_高木聡汰_____
菊池大樹_中村帆高_秋山翔太_中嶋修造
________指崎尚大_______
<川崎スタメン>
___瀬川ヤーシャ__岸晃司_____
大場飛明____三苫薫____二宮亮
________長谷川隼_______
武田太一_九島克成_粕川雄哉_藤田智裕
________渡辺優三_______
交代:
前半17分 川崎:二宮亮→高宇洋
後半11分 追浜:桜井玲二→春木拓夢
後半14分 川崎:大場飛明→山本大介
後半19分 川崎:武田太一→池田大志
得点:
後半09分 川崎:長谷川隼
表彰式の後は、みなとみらい、追浜の選手全員で集合写真の撮影会。いい機会なので、「生まれながらのトリコロール」ダンマクも一緒に写真に収めてもらった。図々しいお願いを聞いて頂いたマリノスコーチの皆さん、ありがとうございました。
実は「生まれながらのトリコロール」ダンマクは、「トリコロールの継承者」「死ぬまでトリコロール」と続くトリコロールダンマク三部作の第一弾です。サッカー人生の早い段階からトリコロールを纏った「生まれながらのトリコロール」たちが、やがてマリノストップチームの一員としてトリコロールの伝統と誇りの「継承者」となり、現役を引退してからも、子供、孫へとトリコロールの魂を引き継ぎつつ、「死ぬまでトリコロール」の一員であって欲しい、そんな願いのこもったダンマクです。たとえ、これから他のチームでプレイすることになったとしても、この写真を見る度に「生まれながらのトリコロール」の一員としての誇りを思い出し、それぞれの場所で活躍して欲しいと思います。
謝辞:写真を提供して頂いたCさん、Sさん、ありがとうございます。
■関東リーグU-15入れ替え戦 川崎vs鹿島ノルテ
試合の後は、しんよこFPで関東リーグU-15の入れ替え戦をちょこっと見学。見始めた時はすでに後半。川崎が2点目を入れた直後に鹿島が1点を返し勢いに乗るも、ロスタイムにセルフジャッジから失点。3-1で川崎が関東リーグU-15残留を決めた。
■TRM 横浜FCユースvs座間高校
入れ替え戦の後、横浜FCユースの練習試合が始まったので、そのまま観戦。1本目は右サイドをえぐった座間が先制し0-1。2本目はFKの戻りを小野瀬がゴール右上隅に綺麗に決め横浜FCが先制。しかし、すぐに座間が、18番のシュートがクロスバーに当たったこぼれを、逆サイドでボレーで押し込み同点に追いつく。横浜FCユースはうまい選手が多く、ボールもダイレクトパスを多用してテンポよく繋がるが、それが攻撃の怖さに直結していない印象。寒かったので2本だけ見て帰ったが、3本目は2-0だったようだ。
横浜FCユースは1本目、2本目に某君(まだ正式発表されていないので名前は伏せます)が右サイドハーフとして出場(2本目17分に交代)。流れの中で左サイドハーフや、時にはFWの位置で積極的に攻撃に絡んだ。現時点で1本目から起用してもらえるとは、これからが楽しみのような、怖いような… でも、どこであれ頑張っている姿を見れるのはうれしい事だ。
最近のコメント